広場を抜けて今日のランチをするレストラン「ホセ・マリア」へ。
有名老舗店より、今は断然こちらの方が美味しいと、
スペイン通の松島俊夫さんに勧めていただいた。
国王との写真や伝統的な皿が飾られた1階のバルには
所狭しと客がひしめき合っている。
私たちは地下の席に案内された。
とりあえずビールで暑さと喉の渇きを癒しつつメニューを検討する。
二人で色々迷って、
前菜はカニとアボカドのサラダときのこのプランチャの2品。
メインは乳飲み仔羊と大いに悩んだが、
やはりコチニージョ(子豚の丸焼き)に決めた。
焼きあがった子豚の柔らかさを強調するため、
陶器のお皿で切り分けるパフォーマンスが
セゴビアのレストランの売り。
ウェイターにこの席で
パフォーマンスを見ることが可能か確認すると
『もちろんだ、知らせるから心配するな』
と得意げな顔。
前菜を食べ終わったタイミングで
店内中央に子豚が運ばれる。
先ほどのドヤ顔ウェイターの合図で
iPhoneを手に立ち上がる。
なんとオーナーシェフ
ホセ・マリア自身が実演しに来るとのこと。
ラッキーだ。
土鍋に置かれた焼きたてホヤホヤの子豚を
お皿でガッチャンガッチャンと
切り分ける姿は豪快そのもの!
築地でマグロの解体ショーに興奮する
外国人観光客の気持ちが良く分かる。
ホセ・マリア氏とも記念撮影して
少しお話しすることができた。
彼は
ワインの名産地リベラ・デル・ドゥエロで
コチニージョに合わせて
ワインまで作ってしまったことでも有名だ。
彼のワイン
Pago de Carraovejas( カラオベッハス)
のAutorがハウスワイン。
骨格がありながらも軽やかな赤ワインで、
パリパリに焼けたおせんべいのような皮や、
まったく臭みのないやわらかな肉を頬張り
贅沢なマリアージュを楽しんだ。
あっという間に滞在時間が終了。
満腹になって心地よい風に吹かれつつ
坂道を下りバスターミナルへ急ぐ。
帰りのバスの中も
ひたすらしゃべり続ける私たちだった。
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