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セゴビアの桜の庭


今日は円ちゃんとエスクルシオン(小旅行)。

円ちゃんによると

日本の桜が植えられた公園が

セゴビアにあるらしい。

日本を発つときには3分咲きだった桜

もしかしたらスペインで

満開を見ることができるかもしれない。 

ホテルから昨日ハシゴした

サンタ・アナ広場を抜けて

プエルタ・デル・ソルを目指す。

丁度30年前、1987年夏

初めてスペインの地を踏んだ

そのほんの数時間後に

強盗集団に襲われた

因縁の場所を抜けつつソルへ。 

ティオ・ぺぺの看板と

クマとリンゴの木の像を見ると

やはり懐かしさがこみ上げる。




 

モダンな地下鉄の駅で切符を買い

3番線でモンクロア駅へ。 

バスターミナルで円ちゃんと落ち合い

地下のバルへ。


zumo de naranja

(オレンジジュース)と

bocadillo de jamón

(生ハムのバゲットサンド)の朝食。

セゴビアまではバスで1時間ほどの旅。 

車窓を楽しみながら

昨日の続きで

円ちゃんの熱心なインタビューに

延々と答えるうち

あっという間にセゴビアに到着。 

とりあえずバスターミナルから

インフォメーションセンターのある

acueducto(水道橋)を目指す。

前回ここに来たのはいつだろう。 

誰かとこの辺りのカフェで

お茶を飲んだような。。。 

記憶を辿るうち、

そのお茶の相手が

長男だったことを思い出す。 

確か彼が大学2年の夏休みに

マドリーのサザビーズという

オークションハウスで

2ヶ月ほどインターンとして

働いていた時に

一緒に遊びに行ったのだ。

あれは2012年だから、もう5年も前か。

ローマ時代の人々の叡智に思いを馳せつつ

圧倒的な迫力の水道橋を眺め

観光客らしくcochinillo(子豚の丸焼き)で

有名なレストランCandidoを撮影。



インフォメーションセンターで場所を確認し、

早速庭園に向かう。

桜と日本の書で彩られた

「言葉と桜の庭」

(Huerto y Jardin de las Palabras

   y de los cerezos)

は町の端の

こじんまりとムラージャ(城壁)

に沿って造られていた。

植えられていたのは期待に反して

ソメイヨシノではなく、八重桜。

残念ながら満開までは

後一週間ほどかかりそうだ。

2013年に植樹されてまだわずか。

ひょろひょろと頼りなげな細い幹には

赤味がかった葉っぱに寄り添うように

ぼんぼりのような濃い桃色の花が揺れていた。

 

書はマドリー在住の

宮本女史の手によるものらしい。

セゴビアの町からイメージされた漢字が、

一文字ずつ象形文字に近い形でしたためられ、

独特の世界観に包まれていた。

 

眺めの良いベンチに座り

パンフレットを見ながら

思いっきり深呼吸。

数年後には成長した桜が

庭を鮮やかに彩る様子を想像する。

しばし緩やかな時間を楽しんだ後は


定番のアルカサールへ。

ここはディズニーの映画「白雪姫」の

お城のモデルとなったことで有名。

先ほどの静寂が嘘のように

観光客や修学旅行生で賑わっていた。

 

そしてもう一つの

町のシンボルであるカテドラルへ。


ゴシック建築の柱に彫刻された


火を吹くような生き物が可愛らしい。

教会前の広場に立つ青空市をそぞろ歩く。

巨大なピーマンに極太のホワイトアスパラ。

真夏のような日差しに真っ赤なスイカが映える。

 

どれもこれも買って帰って

料理してみたくなり


次こそホテルではなく、

キッチン付きのコンドミニアムにしよう

と思ったのだった。

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