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日本蕎麦栽培に取り組むスペイン人


スペイン中央部に位置する

アランダ・デル・ドゥエロという町に

日本の蕎麦品種「しなの1号」の

栽培に取り組むスペイン人親子がいます。


初めて現地の畑を視察。


若いマリオとお父様の情熱に

感動の滞在でした。


大学の先輩、山崎さんから

電話がかかってきたのは

スペインへの出発三日前のこと。

4年ほど前に

先輩が繋いでくださったご縁で

知り合ったマリオが、

とうとう日本蕎麦の栽培に成功し、

製粉まで行えるようになり、

販路を模索しているとのこと。


ビジネスの相談ができたらと、

私に会いたがっているとの内容でした。

山崎さんは松本の旅館玉乃湯に

婿養子として入ったことがきっかけで、

長野の文化を学んで広めたいと

そば打ちの修行をなさった方。

日本で蕎麦を打つ人は多くても、

スペイン語が話せるとなると

彼以外にはおらず、

スペインから

蕎麦について学びに来る若者が、

しばしば彼の元で働きながら

修行するようになったのです。

マリオもその一人で、

6年ほど前に一度来日し、

4年前にEUの奨学金制度に合格して、

再び1年間勉強に来たのでした。

その年のEU奨学生44人のうち

何と11人がスペイン人と

マリオから聞き、

私は彼ら全員を招いての

夕食会を企画して招待しました。

20歳代の若者が多かったため、

長男をはじめ

スペイン語を話せる

日本人の若者たちにも声をかけて、

総勢20人ほどで渋谷の

「チャイニーズファン・小籠包」

に集まりました。

その当時の店長は、

今ではバルセロナの

「ファン・小籠包」

の店長を務める、

スペイン語の堪能な田中啓太くん。

星野社長と啓太くんが

色々ご配慮下さり、

とても楽しい会となりました。

今回の旅では

初日にマドリーに着いて、

私の料理の師匠

ベニャートと会う予定でしたが、

彼の都合が悪くなり、

11日にバルセロナに行くまでの

2日間はノープラン。

久しぶりに知らない街でも

ぶらぶら一人旅もいいかな

と思っていました。

そんなところに飛び込んできた

マリオくんの話。

これは必然の巡り合わせ

なのではないかと

彼の住むアランダ・デ・ドゥエロを

訪れることにしたのです。

彼の家族にも

お目にかかることを想定して、

朝から髪を結って浴衣に着替えて、

大小1個ずつのトランクを

引きずりながらチェックアウト。

目の前にタクシーが現れて、

朝からついてます。

久しぶりに訪れた

アベニーダ・デ・アメリカの

長距離バスターミナルは

とてもモダン。

空港から到着した観光客を

狙うスリの集団の姿も無く、

30年前の犯罪の温床のイメージは

きれいに払拭されていました。

ただ、

どこのバス停から出発するのかの

電光掲示板は機能しておらず、

窓口で尋ねると

「30〜36のあたりで出発するよ」

というかなりアバウトな答え。

さすがスペイン。

危うくビルバオ行きの

バスに乗り込むところで、

運転手さんに

アランダは向こうだよ

と教えてもらいました。

「君、遅いよ。

もう出発するところだったよ」


と言う運転手さんに


「あら、1時間も待ってたのに、

電光掲示板が機能してないんだもの」


と応酬。


とにかく無事出発です。

2時間ほどのバスの旅はとても快適。

こじんまりとした

バスターミナルに到着して

待合室に座っていると、

マリオが迎えに来てくれました。

ここアランダ・デ・ドゥエロは

有名なワイン産地

リベラ・デル・ドゥエロの中心地。

いたるところにブドウ畑が広がっています。

農家をしているマリオの家でも

大麦、小麦、蕎麦、ひまわり、

ビーツの耕作地の他に、

ブドウ畑があり、

自家用のワインを

醸造しているそうです。

生活に根付くワイン文化を

垣間見ることができました。

おしゃべりしながら20分ほどで

彼の住む人口300人の街に到着。


小さな教会の横の

かつて司教館だった建物を

1年ほど前に借りて

少しずつリノベートしているそう。

玄関脇の部屋が蕎麦の間。


マリオが作務衣を着て登場し

いよいよ蕎麦打ちです。

考えてみたら

ちゃんと蕎麦打ちを見るのって

初めてかも。

マリオが真剣に打つところを激写。


蕎麦って意外と時間がかかる。

大変な労力だなぁと

なぜかスペインの片田舎で

日本文化に感心している間に、

お父さんやお母さん、

妹さん、おばさんが次々と

入れ替わり立ち替り現れてご挨拶。

みんな恐る恐る話しかけて、

私がスペイン語ができる

とわかった途端

表情がパッと明るくなるのが

面白い。

出来上がった蕎麦を持って、

向かい側のお家に移動。

ここはかつてマリオの祖父母が

代々住んでいたそう。

今は誰も住んでいなくて、

週末にファミリーで集う時に

使っているとのこと。

山崎さんが持ってきてくれたという

変圧器に繋いだ炊飯器で炊いたご飯で、

私がおにぎりを作ります。

ごま塩は三角、

ツナマヨは丸く握りました。

海苔が足りなくなっちゃったけど、

貴重なので一部海苔なし。

まずはお蕎麦をぶっかけスタイルで。

それから蕎麦の実を使った

スペインの家庭らしいスープ。


これが美味しい!


今度私のスペイン料理教室

コノセールでも作ろうかな。

後はママ特製のトルティージャに

血のソーセージのモルシージャ。


ブルゴスのモルシージャは

お米の入っているのが特徴。

同じタイプの

ミランダのモルシージャと食べ比べ。


私は断然ミランダが好き!

何かスパイスが入っていない?


とママに聞いたら、

カネラが入っているらしい。


今まで食べたことの無いタイプで感動。

スペイン人はおふくろの味が大好き。

男性陣が競って

トルティージャが最高に美味い!と

2皿を味比べしながら

ママを褒め称えている光景は、

暖かい家庭の本質を映し出していて、

とても好もしかったです。

ママ万歳!

日本の男性陣にも

是非是非見習ってほしいなぁ。

デザートはおばさまの作った

チーズケーキとママのドーナッツ。

これもなんということも無いのですが、

みんなが美味しい美味しいと

食べる姿にほのぼのしました。

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